フィリピンは島が多く、年間を通して暑く、日本からも比較的近くて行きやすい。
英語が通じるとはいったものの、フィリピン全体では、
島全体が観光地のハワイ・グアム・サイパンよりは、やや大変な感じはある。
実際、フィリピンの首都、マニラは、若干観光しにくい。
が、島に渡ってしまえば、観光地として動きがとれる。
さらには、パラワン島のエルニドやアプリット等のその島自体が1つのホテルは、他の観光地とぜんぜん違った落ち着きや趣があって、ゆっくりくつろげる。
私ごとだが、一度訪れた国々に再入国することは少ない。
ここフィリピンに関しては、4回も訪れ最高回数だ。
なぜなら、そこは南国のリゾート地で、日本からも近いので時差も気にならず、
比較的割安で、なんといってもダイビングと切り離せないからだ。
実際、ほとんどがダイビングメインの観光になっている。
2回は、知人友人とグループで、ダイビングにでかけた。
特に、お正月におひとりさまになってしまう女性人が集合。笑。
世界旅とダイビングの切っても切れない関係
海外を旅するようになったキッカケの1つは、ダイビングである。
ダイビングのライセンス取得の名目で旅がはじまった感じもある。
ダイビング国際ライセンスは、幾つかの団体から発行されているが
何といってもおすすめはPADIだ。
このPADIのOWD(オープン・ウォーター・ダイバー・コース)が、ベーシックコースで、これを持っておけば、ほぼ世界中でダイビングをすることが可能になる。
私は、このベーシックライセンス取得をグアムにした。
日本でも、いずれにしてもどこかの海に行かなければならない。
その旅費・宿泊費やライセンス取得代金を含めた総合費用が、グアムなどの近場であれば、同額かそれ以下で抑えられるのである。
海外に行けて観光気分も味わえ、
ダイビングライセンスも取れるのであれば、お得感が増す。
はじめの頃は、海外というと周りやご近所のあいさつ回りが大変なおり。
「いや~、ダイビングをやろうと思って。
日本でも良かったんだけど、海外のほうが、全部をいれても安いのよ~。」
と言えば、
「それじゃ、ソッチの方がいいね~」
と返してくれるので、かなり行きやすい雰囲気になる。
旅のはじめの頃は、ダイビングは、旅の理由づけの強い味方になってくれた。
そして、次に欲しくなったが、
1つランク上のADV(アドベンチャー・ダイバー・コース)。
ベーシックコースからアドバンスコースのような位置付け。
これを取得するのに、このセブ島を選んだ。
セブ島の地図と気候
左のパラワン島にエルニドやアプリット等がある。
セブは、年中暑いので、特にシーズンを気にせずに行けるという点もある。
フィリピンは、熱帯性気候。年平均気温は26~27℃。6~11月が雨期、12~5月が乾期となっているが、地域によっても違うようだ。
服装は、日本の夏の服装でよい。ただ、乗り物や室内では、冷房が強いことがあるので、上に羽織るものを持参。日差しが強いので、サングラスや帽子もお忘れなく。
セブ島でダイビングライセンス取得
ダイビングライセンスは、前半教材をつかったセミナーとペーパーテストがあり、後半が実際海に入って実技をする。
日本で調べると、日本人インストラクター在住のダイビングショップを探せるので、そういうところに行けば、特に英語にも困らない。
ショップによっては、後半の実技を現地の人が行うこともある。
英語がわからなくても身振り手振りを交え、教わるのでなんとかなる。
特に、大事なのは水の中なので何語であっても聞こえない。笑。
ダイビングライセンスのアドバンス編
アドバンスクラスは、内容が変わっていなければ、ナイトダイブが加わる。
真っ黒の中、ライトの明かりが頼りの海の中は、ある意味、お化け屋敷より怖ろしい…。
進行方向だけでなく、360度周りに何がいるかわからないからだ。
海底がわからず、あっちこっちにぶつかりながら、なんとか立てるような状態だった。
海の下の方から上がってきた時、水面間際で見る月は、かなり神秘的だった。
お昼は、クラゲではないが、何者かに刺され、右足のすねが赤く腫れた。
こんな負傷は、後にも先にもここだけだが、ムヒのような痛み止めでも効かず、お酢がよいと聞きつけ、綿に含ませ貼っておいた。
即効ではなかったが、次の日はなんとか腫れも治まった。
こういう時は、お酢のちからを試してみてほしい。
ダイビングの経験が浅く、新品のようにキレイな状態でお借りしたダイビングスーツが、
返却時には、かなり年季が入った感じ(ボロボロ)になり、大変申し訳なくお詫び申し上げた。
アドバンスの中で1つ面白いお試しがある。
水中ではいかにバカになるか
こんなお試しダイブがレッスンに含まれている。
- 地上で簡単な計算をさせられる。2桁同士の足し算くらいのもの
- これを海中に潜り、20-30分後に再度計算させる。
そんなに違うはずはないと思うでしょ?
実際は、かなり計算が遅くなっている体感があった。
つまり、海中では、陸上よりモノの判断が鈍るので要注意という教えを体験するものだ。
一度経験すると、落ち着いた行動でよく周りに気をつけるようになる。
シンプルだが、貴重なレッスンだと思う。
で、ダイビングはどうだった?
す、すみません。ライセンス取得に精一杯で、あまり楽しく潜るどころではなかったです。
今回は、アドバンスライセンス取得が目的だったので、器具の確認等はもちろん自分でやりました。
えっ?
それって、当然じゃ?
はい、ここフィリピンは、別名殿様ダイブと呼ばれていて
ボンベの酸素チェックから
器具の取り付けまで、全部スタッフがやってくれます。
ダイバーは、ボンベを背負って、
はい、そのままバックロール。
のように、何の手もかかりません。
はじめのうちは、ドボンした後に、
「えっ! 酸素チェックも何も確認せずに潜っちゃったよ。
だ、大丈夫、私?!」って何度も不安になったくらいです。
慣れると他の国に行って、作業しながら、
あ~、ここがフィリピンだったらと郷愁が漂います。笑。
ダイビングツアーと現地申込はどちらがいい?
旅自体がはじめの頃だったので、
ダイビングライセンスツアーにのっかったほうが、交通費から宿泊費やライセンス取得費のすべてが込みで安い傾向にあると思っていた。
しかし、旅をするうちに、現場で申し込んでも安いところも多いことに気がついた。
日本で、ベーシックコースを受けると、10万前後すると思うが、
海外だと、半額かそれ以下のところもある。
よく旅する人は、旅のついでにダイビングライセンスをセットしてもよいと思う。
日本人インストラクターも、世界各国でよく会ったので、探すのも楽だと思う。
エジプト、メキシコ(カンクン)、モルジブ、シパタン、タヒチ(ランギロア島)…
ちなみに物価の高いタヒチでさえ、
ボラボラ島知り合った女性は、300-400$でどう?と言われたようで、驚いたことがある。
ちなみにこんなフランス領でも、ダイビングでは英語で大丈夫だ。
話をセブ島にもどしてセブではツアーだったので、
ホテルからの送迎をはじめ、ショップへも送迎があるので困らなかった。
が、ホテルについてからは、ホテルから一歩でた民家のある町(村)は、
治安の保障ができないので外に出ないように言われた。
泊まったお部屋がコテージで、玄関をあけるとそこは海、のようなところで、充分海は満喫できた。
が、出てはいけないと言われるとどうにも村が気になった。
目の前が海で広く開放されているはずなのに、そこから出られないとなると、閉塞感があって、妙な気分がしたものだ。
ホントにダイビングだけでその他の観光はできないのは、ちょっと寂しい感じだった。
その頃は、まだおひとりさま世界旅計画がどんどん広がっていく予兆もなかった。
今後は、フィリピンのエルニド旅行記や
ありえないゴージャスなアマンプロについて書き進めます。
それでは、またお会いしましょう。
Have a nice diving!
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