東南アジアのインドネシアの国旗とヨーロッパで世界で2番めに小さいと言われているモナコの国旗は、スゴく似ているというより、ほぼ一緒。
上半分が赤で、下半分は白。
見た目では違いがわからないが、明らかな違いが一つある。
国旗の違い、それは、比率だ。
旗の国際的な基準
明確な決まりではないが、国連や、オリンピックなどでは、一般的に長方形型の旗を縦横比2:3として代用する。
国旗は、縦横比や形などそれぞれの国ごとの定めによるので、特に大きさが決まっているわけではない。
日本は国旗は2:3なので、各国そんなものかと思いきや、
赤字に十字のスイスは1:1である。
イギリス国旗のように1:2の国もすごく多い。1:2と言えば、かなり横に長い。アメリカ国旗は、1:2というより、10:19という不思議な割合。
もっと不思議なのは、エルサルバドルの国旗が、189:335。小数点で表せばきりが良いのかと思えば、0.564…。う~ん、なんでこんな比率になったんかいな。
いろんな国の国旗の比率が知りたければ、こちらを。(wikipedia)
さっそく、2つの国旗を見てみましょう。
モナコの国旗の画像
インドネシアの国旗の画像
では、続けて国旗の由来やこれだけに終わらない数々のトリビアを見ていきましょう。
モナコの国旗の意味や由来
Principality of Monaco(モナコ公国)
1818年に制定され、13世紀にここを支配したグリマルディ王家の色に由来する。
もともとのモナコの国旗は、国章を中央にあしらったもの↓で、今の国旗になるまで使用されていた。現在でも、政府旗として使われることもある。
By SiBr4 via Wikimedia Commons
他にも、17世紀以降、白地に赤の菱型のデザインも、非公式な国旗として使われている。
公の国旗と、国内用の国旗、国旗が1つではなく、様々な機会で使い分けられているなんて趣があるなぁ。
独自の比率 →4:5
※グリマルディ王家、つまり、あのグレース・ケリー妃も含まれる家系図が気になる方は、モナコ王室家系図をチェック、グレース妃に想いを馳せて観光の記事へ。
インドネシアの国旗の意味や由来
Republic of Indonesia(インドネシア共和国)
1945年、国旗は独立した時に制定された。
13世紀末に発祥されたと言われる赤・白は、伝統的な国際色。赤が勇気で、白は潔白を表す。
純白の中に勇気もあわせ持つという意味もある。同時に、月と太陽も表すという。
こちらは、国連も独自の方式も2:3である。
州旗 ウィーン (オーストリア)
こちらは、国旗ではなく州旗であるが、ちょっと赤みが強い。
“よっしゃ~! わかった!”
さて、ここで安心したいところだが、ちょっと待った。
まだ、似ているところがある。
ポーランドの国旗の意味や由来
Republic of Poland (ポーランド共和国)
建国家レヒは、ポーランドの伝説でもあるが、赤い夕陽に白い鷲が飛ぶのを見て、吉兆と思った。赤地に王冠をつけた白鷹を紋章にしたことに由来する。
上の白い部分が白鷹で、下の赤い部分は、真っ赤な夕日と自由のために戦って流れた血を表しているという。
1919年に、このデザインを国旗とした。
独自の比率→5:8
さらには、
おまけ:シンガポールの国旗
Republic of Singapore (シンガポール共和国)
国旗のトリビアとして
Chad(チャド)
Romania(ルーマニア)
※ 違い→チャドの方が青色がちょっと濃い。
どちらも縦横の比率は 2:3。
そしてまた、おまけに
Principality of Andorra(アンドラ公国)
国旗もこうやって似たような仲間を集めてみると興味深いなぁ♪
モロッコとモナコ間違えていませんか??
はい、ご指摘いただきましてありがとうございます。
ま、間違えておりました。汗
国名のような大事な部分なのに…。
今、書き換えました。
今後見てくださる方が混乱しなくなりますね。
わざわざコメントいただきまして助かりました。