サハラ砂漠(モロッコ)で魂が震えるほど素敵だったこと。

世界旅で何が良かった?どこが良かった?一番素敵だったところ?と聞かれ
真っ先に答えるのは、ここモロッコ、サハラ砂漠の夜の出来事です。

すっかり世界旅が遠のいている今日この頃ですが、
こういうときだからこそ、旅の思い出を振りかえってみるのも良いかと
久しぶりに更新します(^^

モロッコへの路は、結構時間をかけまして、スペインの南の方マラガの
港からジブラルタル海峡を船で向かいました。

サハラ砂漠で、魂を奪われた話は、
おいおい終盤にしますね。

船内には、日本人男性1人、女性2人がおり、
パッカーがよく利用するコースかもしれません。

モロッコでは、タンジェという街につきました。
大きい街ですが、非常に治安が悪くて有名で、
道を聞いたら「案内料1万」とか言われると聞いたので、声をかけるのも緊張します。
(っていうか、声はかけない。)

実際、船内に同乗していた男性がこれを体験し、
「ふざけんな!」と強気の姿勢をとったため難を逃れたようですが。
その男性にしてみれば、相手は中高生位で怖い大人でなくて
ホッとしてました。

まあ、物騒なところは、とっとと去り、
どんどん南下していくことにしました。

ラバトも怖そうで通過(^^
次は、多少の物騒さはさておいても
絶対立ち寄らなきゃな都市、カサブランカ。

モロッコという国名より映画の影響もあってか
「カサブランカ」の方が馴染みがあります。

ちなみにカサブランカは、
カサ→家
ブランカ→白い
白い家という意味ですが、
そう白い家があったり、多いというわけでもないので、
白い高級住宅がありそうな雰囲気だったのでしょうか?!

HansJuergenW / Pixabay ※この有名な建物のタイルは1枚1枚職人の手作りなんですよ。気が遠くなる作業♪

ここでは映画「カサブランカ」の映画に
使われたというカフェがそのまま存在し、
時を超え長年愛されたクラッシックな佇まいの中、
映画を思い出しながら珈琲をいただきました。

途中、大都市マラケシュに立ち寄り、
市場では、あのターバンを巻いた男性とコブラの芸、本物!を見て感動。
おそらくですが、外人が日本に来て侍に出会ったようなビックリ!かな?
お~、ほんとにこんな人がいるんだーって。

DEZALB / Pixabay

バスの移動に時間がかかるので都市ごとに
泊まりながらですが、まあ暑いこと。
私が安宿泊というのもありますが、日本のように
ガンガン冷房を入れないので、ヌルっと暑いのがまたシンドイですね。

オレンジ5.6個丸絞りジュースが、確か30-5.60円ほどで、
何杯も飲みました。(飲みすぎてお腹絶不調という)

それから、東南のワルザザートへ向かいます。
マラケシュとワルザザートの間の山脈を超えると国が変わったように人種が違います。

※ここは、タクシー送迎を雇わないと行けなかったが、必ず行くべし。
世界遺産だけあって、こんなにキレイな土のお城風の建物郡は他では見られない。

山脈を抜けると、はじめての出会い、ベルベル人です。
彼らは、口頭のみで伝え続けられているベルベル語を話し、
北の都市とは全然違って優しく穏やかです。

(ちなみにヨーロッパは、北が都市で人がクール、
南が田舎で人も優しいというのが定説です。
ここモロッコもそうでした。)

ティネリエールという街についてから
やっと治安の良さに安堵しながら
サハラ砂漠探索が始まります。

ティネリエールでホッとしたせいか、
3.4日ゆっくり街をあちこちし、
途中で、ラシッド君と友だちになりました。

ここはフランス語は話しますが、英語はあまり得意でなく、
私と彼の英語の下手さ加減が似たようなレベルだったことも良かった。

働いていても良い年頃なのに、多くの人が職がないらしい。
って言うことで、街案内をいろいろしてくれ、
最後には彼のご自宅にお邪魔して、
ご家族全員に歓迎してもらうという運のよい出会いでもあった。

そのつながりで、サハラ砂漠に行こうという流れになり、
私一人では危なっかしいということで同行してもらうことに。

このあたりは土壁が多く、セメントを土で作ったもので家が建てられている。
冬は暖かく、夏はひんやりという非常にエコな建物だ。

「あれ、建ててるの、壊してるの?」
そう、どっちなのかさっぱりわからない。
でも、彼らは、すぐに言い当てる。これは最後まで見抜けなかった。

TRASMO / Pixabay ※中の階段とかも同じ土のセメントでできていて、もろそうだけど丈夫です。

つい、思い出していろいろ書いてしまうので、マキます^^;

友人(になった)ラシッドの誘導で、砂漠へのバスを待つ。
そこ、バス亭もないし、時刻もわからない。

「ほんとに来るのバス?!」
彼も聞き回って発車時刻がわかったくらいだが、
現地人なのでまあ任せよう。

バスと言うより、乗り合い車のようで、待っていた人影はなかったのに
6人満員になっていた。(半分は宿関係者)

それから、ほんと”道なき道”とはこのことか!を身をもって体験する。
本来多少の道はできるだろうけど、砂漠の砂が風で覆われている。

そして、見渡せど草もなく、景色もないところを約90分は走ったであろう。
それらしき、宿泊予定の宿が見えてきた。

1日1便、バスはお昼しかないので、到着はもちろんお昼。
いや、もう暑いことと言ったら、何もできない、したくないけだるさ。

取り急ぎ、荷物を部屋に入れるけど、土の部屋の中はこじんまりして、
いや、蒸し風呂状態。

1つだけ良かったのは、洗濯物が干した途端に乾く勢い!
42.3度はあるかと思われ、意外とカラッとしている。

ホテル(宿)の庭先に佇むのが、一番しのぎやすい。
バスの中で何やら、ものをたくさん積んでいたのは、
どうやらプールを作りたかったらしい。

大きなビニールのプールを作り、水を貯めたいと言っていたが、
どこから水を引くのだろう…状態。

帰るまでに、そのプールの完成は見ることができなかった^^;

宿では自炊もできたので、ラシッドが何か作ってくれた。
この人の料理は、見かけがアレで食欲をそそらないのだが、
食べてみると美味しいという、世にも珍しい腕前の持ち主だ。
(ごめん、クスクスだけは、どうも鳥の餌を食べてる気がして
食べれなかった)

夕食後は、日中の暑さが嘘のようにおさまり
持ってきた小ぶりのワインを嗜みながら、涼むのが気持ちいい。
(なんと、朝夕はかなり冷え込むので長袖で毛布を2枚もかけて寝るほどだった)

moisemarian / Pixabay

※こちら青ターバン、カッコいいと思って購入してみた。
暑さで汗をかき、取り外したら顔に青い染料がついて、怖い顔に^^;

そうこうするうちに、みんなが太鼓を持ち出し、音楽を奏でだした…
だったらいいのだけど、どう聞いても、雑音にしか聞こえず、
できれば、止めてほしいというか、耳栓がほしいというか、
聞くに堪えない演奏会になった。

涼しくなったとは言え、お部屋は熱気のこもりが全然冷めておらず、
逃げ場がない^^;

何かの音楽か民謡なのか聞いてみると、
ただただ、それぞれが好きなように叩いているだけ…という恐ろしい状況だった。

いや、腕のある人が集まってそれをやるなら、カッコいいだろうけど。
今書きながら、フトよぎったことは、
あ~、参加して何か音を出して、演奏を楽しむのが正解だったなぁ。

辛抱強く1時間ほど待ったら、やっと静かになった。
気づけばあたりはもう真っ暗。
少しの灯火でやりくりする。

あの部屋の熱気では眠れないだろうと思っていたら、
心配ご無用。全員、屋上に雑魚寝(^^♪

毛布も2枚確保し、みんなが横たわった頃、
「あー、今日は長い1日、ゆっくり休もうっと」
すべての電気が消された。

そして、

そこから、信じられない奇跡が起きた!

ゆっくり目を閉じようとすると、

いや待て!

「一体、何これ!」

仰向けに寝ている空に見える星、星、星、星、星。

宝石を散りばめた、なんて言葉では弱すぎる。

GDJ / Pixabay

※普通、画像の方がキレイだけど、あの綺麗さを表現する画像が見当たらない…。

ミルキーウェイなんて、かかりっぱなし。
流れ星なんて飛びすぎて、数えられない。

プラネタリウムって真っ暗になるから、星が映えるでしょ。
それの、巨大パノラマ、地球規模の大自然の奇跡。

ここって、砂漠だから、周りを遮るものが何もない。
180度パノラマ状態。電気は自家制で節約のため
すべて消灯で、真っ暗で星の輝きが半端なくキレイ。

あまりの景色に圧倒され興奮して長い時間打ちのめされていた。

これぞ、世界旅の中で、私が魂を奪われた強烈なシーン。

宇宙の空間にぽっかり浮いているような、不思議な感覚。

自分が果たして何者か、その空間にすぅ~と溶け込んで、
自分が自分ではないようでもある。

自分と宇宙の境界線さえもなくなり、
ほぼ魂だけがポツンと存在しているような
経験したことのない、プライスレスなかけがえのない時間。

夜空で星々が輝く限り、見続けていたかったが、
さすがに疲労でいつの間にか眠りにつく。

最愛の人とのベットタイムもすてたもんじゃないが、
宇宙の愛を全身にまとったような究極のベットタイム。

私は小中学まで九州の山奥で育ったため、
日本においては、都会の人より
かなりキレイな星空は見て育っていると思う。

もっぱら、それが当たり前なので、
意識して星を眺めることもなくなってはいたのだが、
この規模の違いには度肝を抜かれる。

お昼、40度を超える暑さで、ろくにクーラーもなく、
扇風機をかけたところで熱風がくる。

砂埃で顔は真っ黒だが、
お水たっぷりのまともなシャワーもかけられず、

冷たいジュースをオーダーしても、
氷が2個ほどしか入っていないぬるさ。

熱気がこもって自分の部屋にも数分も入れず、
夜は、雑音のような音楽を聞かされ、

踏んだり蹴ったり、悪状況の中で最後に見せてくれる、
世界規模のこのエンターテイメントの凄さって何!

この魂が震える豪華絢爛な星々のベットタイムショーが
毎晩見られるのだったら、私はここに住みたい!

お昼がどんな悪環境であれ、夜になれば
この巨大パノラマにすっぽり覆われるのであれば、
お昼が100倍しんどくてもそれを軽~く凌駕する。

そしてまた、本当は地球のどこにいても
天空では、夜毎、星々の華麗なるショーが展開しているのに、
それをまったく知らずに生きているんだと知って、
もったいなく思う。

夜ごと、あの星々を見れたら、
地球の人々の心は瞬時に変わるだろうなぁ。

さて、
今日は久しぶりに、普通では空には見えないけど、
実はその上では驚くばかりのエンターテイメントが起きていて、
今もなお、心(魂)に焼き付いている
あの星々を思い出しながら、安らかにベットインしよう♪

追伸)

ヨーロッパぐるっと3ヶ月予定だったのに、
どこを見ても、あの夜空の星々を忘れられず、
他を縮めて、1ヶ月後にベルギーあたりから
格安チケットを見つけて、カサブランカに飛んで
再度、星鑑賞に行ったという。

どんだけ魂奪われたか、おわかりでしょうか。

また、砂漠のまったり(けだるさ)感もじっくり味わうため、
絶対聞きたいと思った、
映画「バクダッドカフェ」のCalling Youを探し回って
持参することも忘れなかった。

(うっ、今だとyoutubeで無料で聞ける…(T_T) あ、でも砂漠だとネット繋がんないよね、きっと。
行く前にダウンロードしといて。)

その土地・環境に合う音楽って、やっぱり気分が高揚するのでマストですね。
それが、けだるさであれ。笑。

なかなか行けるところではありませんが、
砂漠の星空、行けるものなら、見れるものなら、トライしてみてくださいね。

一生に一度、冒険しませんか。

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