渡航先で考えもしなかったトラブルに
巻き込まれないよう、事前に、
いろいろな事例を知っておこう。
最悪のパターンを知っておけば、
その手やその手に関する応用を
利かせることもできる。
もちろん自分では避けられないこともあるが、
回避できるパターンも多い。
それでは、
私が知ってる3.4パターンのうち、人の好意を
悪用した一番許せないパターンから
今日は、彼女の誕生日!(ヨーロッパ)
ドミトリー(相部屋の宿泊施設)で同室に
なった2.3人グループの女の子から、
「今日、この子の誕生日だから、
パーティーするの。
良かったらあなたも一緒に
楽しくお祝いしてもらえない?」
と、ガールズトークが始まったら、
誰が断れよう。私だって参加する。
ケーキを食べ、アルコールも入り、
ほろ酔い気分でパーティーを楽しんだ。
次の朝、とっくに彼女たちは出発したらしい。
「楽しいパーティでお礼もできなくて、
残念。。。」
察しの良いあなたなら、お分かりであろう。
気づいてみたら、金目のモノすべて、
すっかり姿を消していた。。。
子供・女子・優しそうな人、ご年配、
どんな好印象な人でさえ、
決して気を抜かないで!
旅では比較的身近に接触して、
仲良くなりたい人たちが、
誕生日を利用するなんて
たちが悪すぎるヽ(`Д´)ノプンプン
・
・
・
(さあ、どうする?)
そういうときは、注意しようと思っていた。
でも、いざ自分がその場にいたとしたら…を
考えてみたら、結構逃れにくいなぁ。
アルコールは、飲めないと言っても、
最初の乾杯のジュースに錠剤を
入れられていたらアウトだし。
3人もいられたんじゃ、一人と話題を
盛り上げられている隙にというのもあるし…。
食べ物も飲み物も手を出さないとすれば、
やはり参加しないこと。
その日中にやらなければいけない、
翌日の旅の調べ物や
ネットでブログ更新しなきゃだとか、
(やむを得ず) 断らざるを得ない理由を
用意しておいた方がよいかもしれない。
これを聞いてから、グループ2人以上の
接触はかなり注意しているが、
女性2人より、カップルの方が多いせいか
幸い、この件は今のところなかった。
夕食後、お部屋に戻ったら(パキスタン)
夕方 外食して、宿泊先の自分の部屋に戻ってみると
なんだか異様な雰囲気を感じた。
ベットの前にちょうど立て鏡があり、
ちょっとそちらを見たら、ゾッとした。
ベットの下に人影が写っている。
(寝静まってから、犯行におよぶパターン!)
と気づいたが、
そのまま、すぐに部屋を出ると、
犯人に気づいて退室したと思われ、
追いかけられても怖い。
と思ったらしい。
これからが、彼の正念場。
ふっ~と一息つき、冷静になって、
電話をかけるふりをする。
「◯◯◯。△△△。□□□。
OK. Then I’ll go soon.
(わかった。じゃあ、すぐ行くから)」
と、さも用があって出かけるふりをして、
そそくさと退室。
朝まで帰らず、事なきを得た。
充分夜が明けて、戻った時には、
もう人はいなかったようだ。
鍵がかかっていたのに入っていたので、
宿の誰かとグルではないかとも言っていた。
あそこで落ち着いた行動が取れなかったら、
どんな惨事が待ち受けていても
おかしくないシチュエーション。
パキスタンは、結構こんな話を聞く。
彼の落ち着いた行動は見習いたい。
じゃあ、シャワーを浴びて(日本に)帰ろう!
(たしか、これもパキスタンあたり)
旅の間、ある40代日本男性が、
現地に住むA氏と仲良くなった。
はじめこそ、疑いもしたが、
旅人に現地の案内をしてくれたり、
ポイントを得た案内で
とても気持ちよく観光できた。
わずか2.3日ではあったが、
一人で食事をしても…と
毎日一緒に夕食をし、
最後にはA氏とは、もうすっかり打ち解け、
明日帰国するのも、ちょっとさみしくなる程
だったという。
帰国の朝も、見送りに来てくれた。
じゃあシャワーを浴びたら、
飛行場に行くからと、A氏と
熱い握手を交わして別れた。
シャワーを浴びて、
さあ服を着替えようとしたその時。
・
・
・
あ、金目のモノがすべてない。
もちろん、A氏の姿もない…。
そ、そのタイミングで。
その男性、ずいぶんショックも受けていたけど、
あまりにしっかりおもてなししてもらったので、
彼を憎む気にもならないという。
盗まざるを得ない環境だったんじゃないか、
とも。
なんか、彼だったらしょうがない…という
感じもあった。
ただね、ホントに困っていたんだったら、
盗ませるんじゃなくて、
何かの形で好意としてあげたかったよね、とポツリ。
とうとう私にも人事でなくて!(マレーシア)
外務省安心アプリのところでも触れたので、
ダブった方ごめんね。
クアラルンプールに着いて、
30分もしないうちに
「あの~、僕の姉が今○○で日本語が
わからなくて、とっても困ってるから、
助けて下さい。」
これ、マレーシアでちょ~流行ってる
ヤバイお誘い。
私もやっと洗礼を受ける時が…
と心のなかで喜んでいるほど。
すぐに、急いでるからそんな時間はない!
とそそくさと退場。
なんか、別れ際には、
私がそのことを知って断ってる風な匂いを
読み取っていたような感じもあった。
これ、情報を知ってるからできる
危険回避である。
これ、そういえば、
大昔にニューヨークでもこれに似たセリフを
聞いたことがある。
大通りを歩いていたら黒人男性が、
「日本の音楽プレイヤーを買ったら
説明書が日本語でわからない。
教えてもらえない?」
ちょっと似たパターンなのかは
定かではないが、
まだ、かなり治安の悪い頃なので、
十分警戒はしていた。
まだ、免疫がないころだったので
教えてあげないと悪い気がしたことを
覚えている。
まあ、のこのことついていく訳には
行かない。
どうしてもというときは、
「ここで待ってるから、その説明書持ってきて」
と言ってみたら、相手がどうでるかで、
ホントにそれだけで困っていたのか
わかったかもしれない。
まあ、断るにこしたことはないだろう。
(まとめ) 旅の心構えとして
さて、いくつかのパターンを知っておくだけで、
私のマレーシアの出来事のように
今後危険回避できることもあるだろう。
私は、旅の途中で上のような話を
いろいろ聞かせてもらう度に身を引き締めた。
お世話になった人と別れた後に、
何もなくなっていなければ、
そこではじめて、
良い人達と出会えて素敵な旅だった
と思うようにしている。
いろんな方に数知れずお世話になりながら、
その最中は、感謝の中にも半信半疑でいる。
本当に彼ら・彼女らに感謝するのは、
飛行機に無事乗れた時、
そして、
自宅で思い出の写真を眺めながらである。
半分疑惑の無礼をお詫びしながら、
また会いに行きたいなぁと思うのである。
いつも最後までお読みいただき
ありがとう!
では、Bon Voyage!
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