An aurora in Fairbanks, Alaska
世界でいろいろオーロラ鑑賞できる場所はあるけど、
比較的日本から近く、見える確率の高い
アラスカのフェアバンクスに行ってみた。
アラスカの-15℃体験や果たしてオーロラはいかに。
オーロラ見るならどこがいい
私がたどった順番を簡単に説明しよう。
オーロラは、北極・南極圏の高緯度地域、
特に北緯60-70度付近が頻繁に発生する。
この地帯は、オーロラベルトと呼ばれている。
世界的にみて、大きく
- ヨーロッパ北部
- アメリカ大陸の北部
でオーロラが観れるとしよう。
近いのは、アメリカ大陸。
そうすると、
- アメリカ アラスカ フェアバンクス
- カナダ イエローナイフ
が有名だ。
それから、行き方を調べると
カナダのイエローナイフの方が
乗り換えが多くて時間もかかり、料金も高い。
となると、
アラスカ フェアバンクスの方が候補になった。
さらに、せっかく行ったところで
見える確率が少なければ、意味がない。
これもまた、フェアバンクスの方が
3.4日に1回は観れるようだったので
4日滞在すればなんとかなるだろうという推測を立てた。
こうやって、フェアバンクス行きが決定となる。
それから、フェアバンクスの中で、よくオーロラが見えて、
環境も良さそうで、評判の良いところを探した。
飛行場からロッジまでの送迎付き、
宿泊4日間パックを申し込んだ。
もう一つ、北米には良いことがある。
時差が約半日違うことだ。
これ利用すると、ちょっと夜更かしをする努力で
真夜中を迎える。(夜型にはうってつけ)
飛行機で眠れるようだったら、よく寝ておけば万全。
※アラスカについたばかりの飛行機。 ちなみに尾翼の人はアラスカで有名人か尋ねたところ、単なるイメージのようだ。
フェアバンクスのオーロラシーズンは?
高緯度なので白夜に近い下記はオーロラは見れない。
(注意:オーロラ自体は発生しているのだが、
明るい光の下では、見えないのである。)
4月中ば頃(日照時間が長くなる)~
8月中ば頃(日照時間が短くなり始める)
反対に言えば、下記は見られる可能性が高い。
8月中旬~4月中旬頃
アラスカの寒さ マイナス体験に青くなる
※飛行場の出口付近にはこういうお方↑が。 さすが、アラスカ~と実感。
アラスカの飛行場を出るとき、
とても怖かった。
-10℃の初体験。
空港を一歩外に出た途端、
血液まで凍りつくんじゃと、そおっと出てみる。
うん、息もできるし、血が凍るまでのことはない。
クーラーが、ちょっと効きすぎてる感じ?!
でも、違った意味で怖いことが起きた。
宿泊先に連れて行ってくれる案内人が
いつまでたってもこない。
30分、1時間、1時間半。。。
あり得ない! まさかの日にち間違い?
電話してもつながらない。
気持ちの上でまさかのマイナス体験。
血の気が完全に失せた頃(1時間45分後)、
案内人は、笑いながら現れた。
(内心、ただじゃおかないぞぉ~の心境。
続きは、最後に。)
オーロラと温泉
フェアバンクスには、実は温泉とオーロラが
楽しめるところもあるから驚きだ。
チナ温泉リゾート(Chena Hot Springs Resort)
というところだ。
もしかして、露天風呂の中でオーロラを楽しめる?
とも思ったが、鑑賞する時は、もっと見えやすい場所に
行くようだ。お部屋の中からも見えるところがあるようで
フロントに頼んでおくとノックをしてくれるサービスもあるとか。
建物自体が大きそうなので、それ自体の灯りが
邪魔かもしれないと思ったのと、
なんといっても、オーロラ鑑賞目的なので、
今回は、もっと丘の上の周りに何もない
ポツンと一件のロッジを選んだ。
さて、この一件のロッジ。
少し話は戻って、出発前のことだ。
丘の上にポツンとだから、丘の下にも
周囲かなりの範囲(数十キロかも知れない)に
レストランはおろか、コンビニも何もお店がない。
よって、食べ物は事前に極力準備するようにとあった。
そこで、日頃は海外に持ちだしたことがない、
レトルトのカレーやご飯、丼ものなど
4.5日は食べて暮らせるものをバックパックに詰めた。
そして、
珍しく、機内のパンフを読んでいたら、
アメリカに持ち込んでは行けないものの中に
“meat”の文字を発見。
ふ~ん、お肉ってダメなんだなぁ。
その13秒後、まてよ、レトルトカレーに肉入ってる?
さあ、大変。
それに気付いてからの機内時間は、
到着してからのためにゆっくりしたい気持ちと裏腹に
頭の中が、大パニックに。
悪い予感として、
ー カレーを没収され、
ロッジで食べるものがなくて死にそうになる。
ー 持ち込んではいけないものを持ち込んで
罰金、もしくは強制送還?
とまで暴走する。
いずれにしろ、最悪のパターンだ。
では、このパターンを回避するには?
大事な食べ物を確保するため、
いろんな知恵を絞り出す。
まず、パッケージの肉の写真はまずいので、
空港で荷物を受け取ったら、外箱をすぐに捨てること。
そして、中にはお肉が入っていないように言うために、
そうだ、ベジタブルカレーにしよう。
そして、体をゆっくり休める暇もなく、
いよいよ本番の時がきた。
案の定、
「これは何ですか?」
すかさず「ベジタブルカレー」
「この中には何が入ってますか?」
「ベジタブル、えーと、人参、
えーと、たまねぎ、えーとじゃがいも…」
英語を上手に話せないのをうまく利用して、
野菜の部分を考えながら、
わざと長く時間をとってゆっくり言う。
途中、?みたいな顔をされながら、
後ろで待っている人を気にして
パスさせてくれた。
となりでは、たくわんを取り出して
「これは何?」とヤラれていた。
所持者は、違う意味でやり手の男性で
係に匂いをかがせ、「ほら食ってみろ!」の感じ。
担当者は、もう匂いを嗅いだだけでしかめっ面で
追っ払うように「もう、いいからあっち(出口)へ行け」と。
あ~、こういう嫌がられてパスする作戦もあると学ぶ。笑。
係の人が後ろに見えなくなるまで、
ドキドキする心臓を抑えながらやっと退出。ふぅ。
ちなみに最近、おばがアメリカ在住のいとこに
焼きそばUFOを送ったところ、焼きそばは没収された。
トリのエキスとかそういうものもダメらしい。
その後、これまた外のパッケージを外して、
麺だけを送ったらOKだったそう。
でも、あの外がないとカップ麺の雰囲気が
まったくないし、それに肝心の味どうするんだろう。
それでも送ってもらった、いとこは喜んでいたようだ。
(※カップ麺は、そうとうNGらしい。後日知った。)
ロッジに付く前に2度もドタバタ騒ぎで、
どうか、2度あった(悪い)ことが
3度になりませんように。
ちなみに沢山の食料を仕入れてはいたのだが、
何の事はない。
近くに何もお店がないからと、ロッジに着く前に
ちゃんと大型スーパーに立ち寄りしてくれた。
ハハッ、何の騒ぎだったんでしょうねぇ。
まあ、旅とはこんなもんでしょ。
(余談)その後、案内人とはどのような結末に…
ちなみに飛行場に遅れてきた案内人は、
宿泊コテージ経営者の息子で、
最期の日は彼の家族宅に泊まった。
道すがらいろいろ笑わせてくれもしたが、
「フェアバンクスは、
アメリカでNo.2の汚染が進んで汚い街だ。」
「え、こんなに寒いし、自然豊かそうなのに?」
と聞くと、うんうんと頷きながらも、
「No.2じゃカッコ悪いから、No.1になりたいと思う」
思わず吹き出したブラックユーモアを今も思い出す。
ちょうど、雪まつりをやっていたので、
他のお客さんと一緒に連れて行ってくれた。
途中、アラスカで有名なパイプラインをも紹介してくれた。
(これでチャラね。笑。)
えてして、だいたい遅れてくるガイド・案内人は
最後に思わぬプレゼントをしてくれる。
最後を楽しませるポイントを心得ているから
はじめに遅れてくる余裕もあるのか?!
南アのワインツアー、タヒチ島一周ツアー、
そしてこの人、3人共、はじめハラハラ
最後にとっておきの見せ場で締めてくれた。
いずれも最後は、現地の人でしか知り得ない
ガイドブックに載っていない超穴場スポット。
終わりよければすべてよし。
すみません、オーロラ鑑賞まで行き着かず、
次回には必ずやお届けしますので、お楽しみに。
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