「英語が話せるようになりたい!」
こう思う人の多くが、
いっそのこと海外で英語を習う、
語学留学してしまうのが、
一番の近道と思うのではないでしょうか?
私もご多分に漏れずまさにその一人。
疑いもなく、後先考えずに飛び立ちました。
類友なのか、周りに英語を話す人、
話せる人がいなかったので、
相談する人もなく…
(グーグル先生なんて存在しない時代)
イエ、一人で英語もできないのに海外に行くなんて
(ちょっと頭おかしい…とか、狂気の沙汰)とか
まあ~、心優しい人ほど、「STOP」をかけるのは目に見えていたので
相談しなかった…と言った方がホントですけど。
それも半年後に行こうと決めてから、
それまでは勉強する予定だったのに
滞在費をつくるバイトの掛け持ちで忙しく(爆)
とうとう、まったく何もしゃべれない状態からのスタートでした。
なんとかやったのは、気になっていた発音レッスンだけ。
これさえできていれば、あとは会話のフレーズを覚えればいいよねと
すぐに半年が経ち、ニューヨーク行きの飛行機に飛び乗ったのでした。
離陸後、数時間して、ふと窓の外を眺めました。
(とうとう、この日がきた!
いよいよ冒険が始まる。)
バイトに明け暮れて、
このスタートラインを目指したので
やっとホッとしたひとときでした。
(ん? 窓。窓のつづりは、Wind…)
今でこそ、Windowsには毎日お世話になっていますが、
窓のような、簡単な単語の綴りさえ、忘れている始末でした。
(あ~、後には引き戻せない)
はい、時、既に遅し。 賽(さい)は投げられた!
まあジタバタしてもはじまらないし、
体力保存のため、たっぷり睡眠をとることにしてゴマカしたのでした。
さて、前置きが長くなりましたが、
短期留学の期間
短期留学といっても超短期の1週間から、2-3ヶ月、半年?
どの位を短期というか、
特に決まりがないので人それぞれです。
が、普通に留学といえば、最低でも
1年以上という感じがあるので、
半年くらいまでは含まれるかと思います。
留学期間は、
どのくらい滞在するかを決めれば、
対応しているところを探せます。
大学に付属している語学学校では、
1ヶ月単位のところが多い。
夏休み・冬休みを利用したい人などもいるだろうし、
スクールによるので尋ねてみてください。
話せるようになる ー 1つは留学生のレベルによる
留学生のレベル
短期留学で話せるようになるかで
ご覧になっている方が多いと思います。
おそらく、今はほとんどしゃべれない方ですよね。
結果から言うと、まったく英語ができない、しゃべれないという人が、
6ヶ月以内の留学で英語をしゃべれるようになるのは、かなり厳しいです。
ただ、
その英語をしゃべれるというのも、
どのレベルまでしゃべれるようになりたいかで違ってきます。
2.3週間も住んでいれば、
レストランやマクドナルドなどのファーストフード店など、
住んで食べる分には、必要に迫られるので、すぐに慣れるでしょう。
本人のやる気
そしてもう一つ、何をおいても、
一番は本人のやる気です。
おそらく、誰もが留学する時は、
絶対英語が話せるようになりたいという気持ちで海外に行きます。
でも、実際フタを開けてみると
日本人が多くて、
日本人友達をつくるのには苦労せず、
気を抜けば、一緒につるんで遊んでばかりいる人も見られます。
もちろん、
行ってすぐは誰でも不安だし、
友達がいて助かることも多い。
実際、はじめの頃は私は友達なしで
ファーストフードでハンバーグを頼むことさえできなかった。
(手元にメニューがなく、メニュー表は上の方)
でも、ある程度のところで、
自分の中で日本人との境界線を引かないとズルズルつきあってしまい、
そのツケはそのまま自分にはね返ります。
日本で探す語学学校案内では日本人が多い
一般的にはじめて行く短期留学では
日本語の案内を見て行きたい学校を
選択する。
そうすると当然ながら日本人の数が
多い学校を選ぶことになる。
案内に載っているということは、
一応安心もできるし、紹介文によっては体験談なども読めるかもしれない。
2ヶ月以上行く人は、
1ヶ月目だけこちらを利用して、
2ヶ月目は現地で探して変更する手もある。
(まあ、一度に長期申し込んだほうが安くはなるけど。)
ちなみに私の行ったアメリカの
ニュージャージー州の語学学校は、
クラス生13名中、11名日本人2名韓国人。
ありえない…。(と皆思った。)
今はネットで探せるので、
もっと幅広く情報を拾え、これほどまではないかもしれない。
目にする回数が多い学校ほど日本人は多い傾向になると思う。
私の5ヶ月間の経験告白
まず、短期留学が良いかどうかを
私の体験を読んでいただきたい。
おそらくまったく英語がわからない人は、似たような感じだと思う。
私の経験
26歳で自分を大変身させたくて、
アメリカにまず住んでみたいと思い立った。
できたら、日本で言う東京のような中心地、
ということで、迷わずニューヨークを選ぶ。
住むという実感を得るには、最低
半年は欲しいなぁと思い、そう決定。
それで、英語が全くダメなので、
その間語学学校に通いながらの生活。
学生時代は、どちらかと言えば、
理系だったのであまり英語が得意な方ではない。
卒業してからずいぶん経っているし、
出発前も、もう少しは勉強予定だったが、
アメリカで学校に行くからそこで学べばいいやと
ホントに英語が何もわからないままだった。
英語話せない格好の獲物、イエ、モデルとしよう。
アメリカ大使館にビザ申請するには英語!
ちなみに、90日以上アメリカに滞在するにはビザが必要。
アメリカ大使館でビザを取得するが、
日本国内でも大使館内はアメリカ。
大使館の門の両サイドに拳銃を持った守衛さんが立っていて、
そこから緊張の始まり~。
アメリカ渡航前に、すでに試練開始。笑。
ビザの取得申請も、もちろん英語。
かなりビビリましたが、要は、必要事項をもれなく書いて提出すれば、
足りないところを指摘されながら埋めていくので何とか事なきを得る。
確か、銀行残高のコピーも必要だった気がする。
大昔、円は、1ドル360円から始まり、
1ドル200円以上の時、
日本より倍以上稼げるということで
多くの人が働きに行ったので、
不法侵入を防ぐ意味もあったようだ。
今は、90日以内でも
アメリカ(米国)に渡航する人は、
ESTAを通して、渡航認証が必要。
1ヶ月目
ニューヨークは、今よりかなり治安の悪い時だったので、用心をとって、
ニュージャージー州(ニューヨーク州の隣)の語学センターに通う。
12レベルのクラス中、下から3番目。
クラスの8割が日本人で、日本でアメリカ人の先生に習っている感じ。
トム(先生)の質問がわからないと
「何?(←日本語)」と聞きあう始末。
みんな考えていることは一緒で、
いきなりニューヨークに出るのが怖かった模様。
(真ん中の細い所がマンハッタン島、ニューヨーク市。左の方がニュージャージー州)
住まいは、ドミトリー(寮)で、
タイの女の子と同室。
“Good Morning.”と”Good Night.”をいうのが精一杯。
英語の練習なんだから、なんでもいいから話してごらん…
って言ってくれてるのはわかったけど、もうホントにムリ! だった。
週末ごとに皆でニューヨークに出かけ、街の雰囲気を味わう。
2ヶ月目
満を持して…というほどではないが、
クラス生すべてがニューヨーク入リ。
知人紹介のストゥーディオ(ワンルーム)に住む。
ワンルームと言っても広いので、2.3人位は住めそうなスペースがある。
始めの2週間は日本人女性と一緒。
できるだけ英語で話そうと言ったが、
似たようなレベルなので、会話が続かず。
みんながニューヨーク大学付属の語学学校に行く中、
私は、また日本人が多くてもと、スパニッシュ系の語学スクールに変更。
でも、日本人はいた~。
日本人は、何もしゃべれない時は、やはり精神的に助かるし、
情報を共有し合えるので、程よい関係を築くのは悪くない。
この時の友達は、今だに長く付き合いが続いている。
スパニッシュ系の人は、まあよくしゃべる。
その時は、
しゃべるのに圧倒されているので
文法的にぜんぜんおかしいとか気づく余裕すらない。
テストがあったが、中学2年生時のような問題。
私が習っている授業ってこんなことなの?と驚かされるのもこの頃。
文法を英語で話されるので
ヒアリング能力がなくて、全くわかってない。笑。
またペラペラと思っていた
スパニッシュ系の彼らの点数の悲惨なこと。ここで立場が大逆転。
なぜ何もしゃべらない日本人が満点に近いのか不思議がられる。
(テストは、will→be going to に書き換えよ位の簡単なもの。
一瞬、テストに出るくらいだから、もっと難しい言い方かと悩むほど)
英語で夢を見る
これは、その時の留学生の中の合言葉のようなもので
「早く英語で夢がみたいねぇ~」って競争していた。
夢は無意識で見るので、英語だと
かなり英語漬けになっている証拠でもあるからだ。
何をしゃべったかは忘れてしまうほど短い言葉だったが、
確かに夢で英語を話したという日が2ヶ月目にはきた~!
3ヶ月目
何かが違う。私はこんな文法を英語で受けたいわけではない。
望んでいるのはペラペラ喋れる英話だと考え直した。
そもそも同じレベルのクラスなのに
国別で英会話と文法のレベルの差がありすぎる。
こんな調子では英語は話せないとさらに進路変更。
日本人にあった英語のスクールは、
日本人が経営する学校ではないだろうかと、それを見つけて同時に参加。
う~ん、教えてくれるのは、結局、そんなに内容は変わらない。
ましてや、
英字新聞をコピーして英訳なんて
アメリカまできてやらなくても…とうなだれる。
この頃では、すっかり一人でレストランにも入れるようになって、
エンターテイメントを楽しむ余裕もでてきている。内容はわからないままだけど。
本場ブルーノートでのジャズ鑑賞、
ブロードウェイのミュージカル、
ダンスやヨガをかじってみたり、
ショッピングを楽しんだり。
5ヶ月目
学校での英語は相変わらずだが、
課外授業(主に遊び)が功を奏したか
英文を優しくかみ砕いて、
最低限いいたいことは伝える
そういう習慣がついてきた。
耳も英語の音にだいぶ慣れてきている。
カタカナ文字が異常に読みにくいのと発音しにくくなっていた。
当初半年の予定だったが、
体調も少し弱ったのと思わぬ出費で5ヶ月で使い切りの帰国となった。
※ミュージカルは半額チケットが買えるし、
ダンスは1チケット制で、これも10$前後。
映画もかなり安いので、
ヒアリングレッスンと称して何度も鑑賞する。
安いからと毎日繰り出せば、そりゃ…。
帰国後
キッズ向け英会話講師の試験に受かったので、数年幼児教育にたずさわった。
数年後
アメリカ以外の国を旅したくなり、おひとりさま世界旅がはじまった。
ただ今、43国訪れた。
今は旅から帰っては、もう少し英語力を深めたくなり、勉強するようなスタイル。
短期留学をおすすめするレベル
私が帰国するタイミングが、
ちょうど音の土台作りができたような期間だったように思う。
その時期から会話力がグッと伸びてくる一番よい時期だ。
レベルで言うと英検2級とかTOEFL600点くらいであろうか。
多少、耳が慣れ、あと基礎工事を重ねていけばいいような時、
そこから留学するには、とてもためになると思う。
行ってからわかったことで、
知ってる人はよく知ってるのだが、
英語が話せますというレベルは、
ちゃんと学んで達するまで3年かかる。
ズバリ、短期留学はおすすめか?!
まず、
将来的にそのまま大学に行くための
準備期間として短期留学を考えるのならそれはありだと思う。
ただ、
現地で英語を習えば英語が話せるようになる夢を持っている人には
ホントに申し訳ないが、3ヶ月や半年以下ではムリだ。
あなたの習得したい英語が、
単に旅行するときに困らない程度であれば十分。
留学までして英語を学びたい人の
本来の目標は
ネイティブと対等にお話できる、
日本語のように英語をしゃべることであろう。
語学学校で学べることは、日本で学べるし、
語学学校で学ぶ授業は、主に文法が多い。
それは、あなたは中学・高校で習っているので、改めて習う必要はない。
再度、日本語の参考書で復習すれば間に合う。
後は英会話に特化した音声を聞いたり、習ったりして
英検2級やTOEFL500-600点を目指してほしい。
それから、留学すると、より濃い短期留学になると思う。
ひとつだけ語学留学でのおすすめは、課外授業である。
つまり、学校外の生活・遊び(笑)だが、
現場で英語を話さなければならない環境は
何よりも英語をなんとかしなきゃならない気持ちを起こさせ、
力が実践で培(つちか)われる。
現場で「これ、英語でなんていうの?!」っていう、
ピンチの場数が
何よりあなたの英語力を増すのである。
結論
授業を受けるという意味ではNOだけど、
英語環境の中に身を投じるという意味ではYESである。。
最後に
余裕ができたら、留学3ヶ月位でわかってきた、英会話のコツのようなものお伝えしたい。
おそらく、英会話を学ぼうとしてきた人が、ある地点でその事に気づき、
過程としてそのテクニックを身につける。
殆どの人がその過程をたどると思う。が、教えている人が稀である。
それはまた、英語のマインドのようなものでもあるし、
知っておけば英文がスラスラ出てくるようになり、非常に役に立つと思う。
また、英会話以前に、英語の発音を基礎からしっかり学びたい方は、
こちらのブログもご参考下さい。
それでは、あなたにあった英語学習法に早くあえますように。
Ciao!
コメントを残す