Meteora(Μετέωρα)
巨大な岩のうえに修道院がポンとのっかった世界遺産のメテオラはまるでおとぎ話に出てきそうな絶景!
そんな世俗を離れた天空にそそり立つ崖の上の修道院。
“Meteora Agios Triadas IMG 7632” by Dido3 Licensed under ウィキメディア・コモンズ
以前、だいぶ前にギリシャに行った時に、スケジュールをミコノス島とサントリーニ島を優先したため、行きそびれて気になっていたところがまさにここ。
幸か不幸か、その時のガイドブックの写真が白黒で、上の画像のように独立した岩にポツンと1つの修道院があったので、これがメテオラのすべてだと思っていた。
興味はそそられたのだが、そんな岩の上まで登れもしないし、下の方から見上げても、遠くから眺めても仕方ないと訪問リストから外してしまった。
スリランカの世界遺産シーギリア・ロック(宮殿)も麓まで行って、岩を登っていく気になれず、下から見上げて満足するような、たまにこんなもったいないことをする時がある。
(スリランカの世界遺産シーギリア)
かたや巨大岩山に宮殿があり、かたや絶壁に修道院。そういえば、マチュピチュもかなり上の方だし、日本のお城でも山の上だったりする。
天空に近いところは、一般の人には手が届かない、はっきりと区切られた、許された人だけが住める特殊な魅惑の空間でもありますね~。
本題に戻ります。
修道院といえば、ふつう女性だけのはず。ギリシャで会ったS君。
どうやら修道院に行ってみたらしい。
彼のメテオラ体験の話を交え、天空の修道院メテオラについてお伝えします。
なぜ男子が修道院に入ってしまったのか
サントリーニ島で日本人男性をみかけたので、話しかけてみた。
これがS君だった。ギリシャの観光地の話をしていると、メテオラの話になった。
「メテオラ登ってみたんだ~」
「え、あそこ登れるの?」
「なんとか人が登れる道があって。」
「うん、うん…」
「それが、頂上についたらヤバイことにトイレに行きたくなっちゃって」
「え、だって、男子禁制じゃあ?」
「そうなんだよね~。でも、優しいシスターが、困惑しながらも入れてくれたんだよ」
「それは、緊急事態!」
「神聖な場所だから、反対にいくら男性だからといって外で間に合わすわけにもいかないよね~」
(アギア・トリアダ修道院)
「ただねぇ、トイレから出てきたら、大変なことになっていて」
「どうしたの?」
どうやら、男性にトイレを貸したことで、
「どうして男性がいるの?」
「だってトイレに行きたがっていたから」
「だからって、ダメじゃない!」
・・・って、会話はイメージですが、
もめていたらしいです。
S君、大変申し訳なくなって、深くお辞儀をして、そそくさと下ってきたとか。
う~ん、S君、やらかしましたねぇ。
メテオラの観光
これは随分前のことなので、当時はこうだったかも知れません。
私は、メテオラと言えば、修道院は冒頭画像の1ヶ所だけで、
内部に入ることはほぼできないと長年思い込んでいました。
しかし、大変申し訳ございません!
完全な情報不足でした。
だって、1つだけでも凄いじゃないですか。 これがいくつもあるなんて想像だにしていなかったんです。
1356年に最初の修道院が立てられてから、多い時には24もあったというんです。
(ヴァルラアム修道院)
実は、メテオラとは、奇岩群がたくさんあり、その上に修道院が建築されて、その修道院群の総称のことです。
メテオラという言葉は、ギリシャ語の「中空」を意味する「メテオロス」からきています。
それに今は活動している修道院は観光としてほぼ内部を公開しているようです。
どこでも2ユーロで入れますが、修道院によってお休みがまちまちだったり、
公式サイトをチェックしていても急なお休みもあるようですね。ここはまさに神頼み。
トレッキングコースというわけではないでしょうけど、わりとグルっと巡れて、主な修道院は6つあります。
平均1時間ほどで登れて、中へ渡れるようになっています。
頂上までバスやタクシーで行き、そこから下りながら修道院を見学するのが一般的だとか。
メテオラの町カランバカで3泊が理想
ギリシャの首都アテネはパルテノン神殿を見れば
他に余り見るところもないので、他の観光地へすぐに移動しましょう。
メテオラの最寄りの町カランバカには、
アテネから列車で4時間半ほどかかり、本数も少ないです。丸半日はかかります。
カランバカに前日入りして、よく体を休めてください。
若い男性軍は、1日でレンタルバイクで巡ったり、歩いたりしてます。
女性や年配の方は、丸2日ほど、
余裕があれば天候もあるので丸3日程、
予定を入れられると満喫できそうです。
(聖ニコラオス・アナパフサス修道院)
(こんな絶壁をみたら、ロッククライマーはうずうずしてくるのでしょうか。)
観光シーズンは夏で、この期間は観光バスも運営されています。
冬でも歩いて登れ、入れるところもあるようです。
意外と秋口なんかも観光客が少なく、自然も楽しめて穴場かもしれません。
メテオラ修道院の服装
まず、修道院であることを考えて見れば、自ずと、肌を露出した服装はヤバイと思いますね。
具体的には、
男性→袖のあるシャツ・長ズボン
女性→袖のあるシャツ・ロングスカート
(膝下が隠れるもの、くるぶしまでならなお良い)
ガイドブックにも「女性はパンツの場合、見学できない場合がある」と記載のものがあるようです。
でも、観光中だし、なんたって、階段や歩きが多いですよね。
そんな中スカート着用…と思われる方、ご安心下さい。
修道院の入り口で巻きスカートを無料で貸出しています。また、カランバカのおみやげ屋さんで巻きスカートをたくさん販売しているので、お土産を兼ねても良いかもしれません。
(う~ん、デザインをみてないのでなんとも言えないけど、結構この手のお土産は、帰国して使いみちがなかったりするので、大きめのショールを利用しても良さそうですね。)
バスで楽して頂上に行くのもいいんですが、
トレッキングを兼ねて、眼下に街並みを見下ろしながら、幾つもの岩の上の修道院を眺めながら歩くのも悪くない…
次回ギリシャに行くことがあれば、
今度は外しませんよ~。
修道院といえば有名な映画
修道院のことを書いていたら、あの映画思い出します。
「天使にラブソングを!」
これも修道院ではありえないウーピー・ゴールドバーグのハチャメチャや、聖歌隊の合唱が楽しませてくれます。
活動中の6つの修道院とメテオラまでの行き方
(カランバカのホテル、ホテルの上に大きな岩山がそびえ立つ。ホテルから修道院が見えるところも。)
2012年のものですが、現在活動中の6つの修道院と
アテネからカランバカ(メテオラの町)までの行き方
カランバカからメテオラまでの交通手段は
ウィキペディアが少し詳しいようです。こちらをどうぞ。
(アギア・トリアダ修道院)
今はこんなに道路が整備されているんですねぇ。
(ひとりごと)
昔、テレビで観たメテオラは、食料だけをロープで上げ下げして、
修道女でさえ、どうやって登ったかもわからないほどの崖。
一度登ったらほとんど降りてくることもなさそうな雰囲気だった。
そんな天空の閉ざされた世界で、一心にお勤めなさりたい方々が
いらっしゃるでしょうに、どうして観光に踏み切ったのだろう。
見学したい気持ちも充分あるが、入館時には気を引き締めたい。
もし、ギリシャ滞在が7日間しかないとしたら、私のオススメは、
- 半日 パルテノン神殿
- 2日間 メテオラ
- 2日間 サントリーニ島
前後、間に移動時間があります。
絞り絞って、メインでメテオラとサントリーニ島を堪能するコースです。
ギリシャ内の観光地は、結構それそれが離れているので、移動に半日以上かかってしまします。
どこかに着いては翌日移動だと、結構疲れそうです。
もう、ここはポイントを絞って、
そこを隅々まで堪能する行き方がいいかなと思います。
エーゲ海を泳いだり潜ったりするためにミコノス島を入れたかったのですが、
エーゲ海だからと言って泳ぐことが特別でもなく、ダイビングも、
そうここだからと言うほどでもなかったので、なくなく割愛。
紺碧のエーゲ海は、サントリーニ島の絶壁から目に焼き付けよう。
ギリシャ アテネ パルテノン神殿
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